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真雁の匣の殺人 [books]

W県の山奥(好見)にある班目機関の研究施設に辿り着いた9人の来訪者‥‥葉村譲と剣崎比留子、十色真理絵と茎沢忍、王寺貴士、朱鷺野秋子、師々田厳雄と純(小学生の息子)、臼井頼太。「魔眼の匣」に棲む老女・天禰サキミは「11月最後の2日間に、真雁で男女が2人ずつ死ぬ」と予言する。好見へ通じる唯一の吊り橋が何者かによって焼き落とされ、地震による土砂崩れで、月刊「アトランティス」の記者・臼井が事故死する。施設の玄関脇の受付窓に置かれていたフェルト人形が1体減って3つになる。施設内で銃殺された2人目の犠牲者! ‥‥サキミの「男女が2人ずつ死ぬ」という予言は成就されるのか、超巻き込まれ体質の少女探偵・剣崎比留子と助手ワトソン役の葉村譲(俺)は犯行を未然に防いで、真犯人を突き止められるのか?‥‥今村昌弘の『魔眼の匣の殺人』(東京創元社 2019)は同じクローズド・サークルでも、ゾンピ集団に襲われたデビュー作『屍人荘の殺人』(2017)ほどの切迫した恐怖感はない。

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魔眼の匣の殺人

魔眼の匣の殺人

  • 著者:今村 昌弘
  • 出版社:東京創元社
  • 発売日:2019/02/20
  • メディア:単行本
  • 目次:新生ミステリ愛好会 / 魔眼の匣 / 予言と予知 / 相互監視 / 消えた比留子 / 凶器を前に / 探偵の予言

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