レメディオス・ヴァロ [art]
『夢魔のレシピ』(工作舎 1999)はシュルレアリスム女性画家ヴァロ(Remedios Varo 1908-1963)による「眠れぬ夜のための断片集」。レシピと夢の記述・自動記述「夢のレシピ」、手紙と劇の草案など「魔女のテクスト」、自作解説「イメージの実験室」、インタヴューと手紙「地球の想い出」、訳者・野中雅代の解説「メキシコの魔法の庭」の全5章で構成されている。カタロニア生まれのバロは結婚後パリへ移住する。バルセロナに戻ったものの、スペイン内戦から逃れて再びパリに渡り、第二次大戦下メキシコへ亡命した。同じような境遇のレオノーラ・キャリントンと仲良くなる。「レメディオス・バロ展」(伊勢丹美術館 1999)と呼応するように出版された本書にもキャリントンとの親密な交遊が描かれている。皆川博子は『彗星図書館』(講談社 2019)の中で、バロの絵を表紙に使用した本の1冊にトンマーゾ・ランドルフィの『月ノ石』(河出書房新社 2004)を挙げているが、トマス・ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』(サンリオ 1985)も蔵書に加えたい。
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- 著者:レメディオス・バロ(Remedios Varo)/ 野中 雅代(訳)
- 出版社:工作舎
- 発売日:1999/05/20
- メディア:単行本
- 目次:夢のレシピ / 魔女のテクスト / イメージの実験室 / 地球の想い出 / メキシコの魔法の庭(野中 雅代)
- 著者:トンマーゾ・ランドルフィ(Tommaso Landolfi )/ 中山 エツコ(訳)
- 出版社:河出書房新社
- 発売日: 2004/07/09
- メディア:単行本(Modern & Classic)
- 目次:月ノ石 / 附録 本作品に対するジャコモ・レオパルディ氏の評価から / 訳者あとがき
- 著者:トマス・ピンチョン(Thomas Pynchon)/ 志村 正雄(訳)
- 出版社:サンリオ
- 発売日:1985/10/15
- メディア:文庫(サンリオ文庫)
- 目次:競売ナンバー49の叫び / 解注 / あとがき
2020-07-25 00:05
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