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丑年のモーさま [visual]

「100分de萩尾望都」(NHK Eテレ)は愉しかった(2021・1・2)。古今東西の「名著」を100分(25分×4回)で読み解く「100分de名著」の特番で、小谷真理(SF・ファンタジー評論家)、ヤマザキマリ(漫画家)、中条省平(フランス文学者)、夢枕獏(作家)の4人が 「トーマの心臓」 「半神」 「イグアナの娘」 「バルバラ異界」 「ポーの一族」 を100分連続で多角的に紹介・解読する。私見を述べれば「トーマの心臓」は善と悪、正と邪に引き裂かれたユーリの内面が描かれていることが劃期的(余りにも革新的過ぎて、同時代の読者には理解されなかった?)、「半神」 はバニシング・ツインの寓話化と捉えることも可能、「ポーの一族」 の不老不死(バンパネラ)というテーマは 「バルバラ異界」にも引き継がれている。「残酷な神が支配する」 や 「バルバラ異界」 も読んでいる司会のカズレーザーは「ポーの一族」に辿り着くまでに「6時間かかってますからね」と発言していた。VTR出演したモーさまの「アランを復活させます」という力強いお言葉に感激しました。

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萩尾望都 作画のひみつ

萩尾望都 作画のひみつ

  • 著者:萩尾 望都 / 芸術新新潮編集部編
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:2020/04/24
  • メディア:単行本(とんぼの本)
  • 目次:オール原画! 至福の名作劇場 /「少女マンガ」の向こうへ‥‥その作画術のひみつ / アトリエ訪問 / 読んで、描いて、旅をして / モーさま選り抜きライフ・ストーリー / 忘れがたき編集者との出会い / クロッキー帳はイメージの宝石箱 / 神域 小野不由美 / 年代別に見る画風の変遷 / 軽やかに、しなやかに進化し続けるひと / 美しい物語は美し...


萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界 ~女子美での講義より~

萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界 ~女子美での講義より~

  • 著者:萩尾 望都
  • 出版社:ビジネス社
  • 発売日:2020/08/26
  • メディア:単行本(ソフトカヴァ)
  • 目次:はじめに / 宇宙・女性・漫画 / トランスジェンダーのキャラクターは、どこから生まれてくるのか / 美術と漫画 歴史と漫画 / 萩尾望都さんへの10の質問 / 好きなことを一生やり続ける力 / あとがき

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