SSブログ

石ノ森コレクション 2 [comic]

『石ノ森章太郎コレクション』(筑摩書房 2021)の第2集は「ファンタジー傑作選」。健二とエミ兄妹の許に現われた謎の女性が異世界に誘うファンタジー 「かげろう」(1960)。石森本人と思われる作者がチャイコフスキー「白鳥の湖」のLPを聴きながらストーリを夢想する 「ごいっしょに白鳥のみずうみをききません?」(1960)。借金の形に少女カヨを身売りさせようとする長者の息子たちに、助けてもらった鶴(死んだ母親お雪)が報復する 「雪おんな」(1965)。5つの異なるマンガが同時進行するオムニバス作品 「そして‥‥だれもいなくなった」(1967)。毎冬山小屋に行く父に同伴した娘・夕紀が10年前に失踪した母親・日見子と出遭う 「永遠の女王ヒミコ」(1975)。パリに農家の娘メリーが未来の娘シビルに殺される 「びいどろの時」(1978)。画学生・立花歩が雨宿りした洋館の娘・涼川ルイの夢に謎の人物が現われる 「うしろの正面だあれ」(1980)。医学生・島村美佳が恋人・八重垣史生の両親殺害疑惑を解明する 「ヒュプノス」(1981)。竹宮惠子は「解説」で、セリフに頻出する 「‥‥」(三点リーダー)の意味と 「腑に落ちない謎」 について考察している。

                    *


石ノ森章太郎コレクション ── ファンタジー傑作選

石ノ森章太郎コレクション ── ファンタジー傑作選

  • 著者:石ノ森 章太郎
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日: 2021/05/12
  • メディア:文庫(ちくま文庫)
  • 目次:かげろう / ごいっしょに白鳥のみずうみをききません? / 雪おんな / そして…だれもいなくなった / 永遠の女王ヒミコ / びいどろの時 / うしろの正面だあれ / ヒュプノス / 解説 「腑に落ちない謎の魅力」 竹宮 惠子

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。