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石ノ森コレクション 3 [comic]

『石ノ森章太郎コレクション』(筑摩書房 2021)の第3集は「SF傑作選」。すがやみつるも解説で述べているように、60年代に描かれたマンガの大半がSF作品だったので、取捨選択の労苦が偲ばれる。サイボーグ37号が第五回宇宙探検隊のヴァーチャル・テストに合格する「敵 THE ENEMY」(1963)。ジャック・フィニのSF小説「盗まれた町」とヒチコックの映画「鳥」を下敷きにした破滅テーマの 「狂犬」(1966)。放射能汚染された地球の未来を描く 「リュウの道」 のプロトタイプ 「おわりからはじまる物語」(1967)。イラストレーターが引っ越したアパートの襖にいた四次元世界から来たダッチワイフを発見する 「四帖半襖の下張りの下」(1969)。マンガ家5人による競作短篇シリーズの「自由作」として描かれた近未来テーマの 「おとし穴」(1971)。2001年、一つ目のミュータントが廃墟と化したトーキョーシティで感覚マンガ「未来戦記赤い火星」を視聴する 「赤い砂漠」(1971)。石ノ森本人がUFO体験を語り、作中マンガで持論を展開する 「天敵」(1979)。主人公の少年だけに見えるUFOが現前して、集合住宅を破壊する 「UFO」(1982)。

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石ノ森章太郎コレクション ── SF傑作選

石ノ森章太郎コレクション ── SF傑作選

  • 著者:石ノ森 章太郎
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日:2021/08/12
  • メディア:文庫(ちくま文庫)
  • 目次:敵 THE ENEMY / 狂犬 / おわりからはじまる物語 / 四帖半襖の下張りの下 / おとし穴 / 赤い砂漠 / 天敵 / UFO / 解説・すがやみつる

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