忍法七番勝負 [comic]
『忍法十番勝負』(秋田書店 1966) は月刊マンガ誌 「冒険王」(1964)に掲載された連作 ・忍者コミック。10人の人気マンガ家(堀江卓、藤子不二雄A、松本零士、古城武司、桑田次郎、一峰大ニ、白土三平、小沢さとる、石ノ森章太郎、横山光輝)が大阪城の抜け穴を記した絵図面を忍者たちが奪い合う「巻物争奪戦」というテーマで競作している。全10話は独立した短篇(28~34頁)で、「二番〜三番勝負」(藤子不二雄 A〜松本零士)、「五番〜六番勝負」(桑田次郎〜一峰大二)を除き、必ずしも10人がリレー方式で1つのストーリを描き継いでいるわけではない。「伊賀の影丸」 に瓜二つの伊賀丸が主人公の 「八番勝負」(小沢さとる)は笑える。「九番勝負」(横山光輝)は抜け穴を見つける目的で大阪城に忍び込んだ3人の伊賀忍者(幻妙斉、夢麿、内膳)を霧隠才蔵と猿飛佐助が迎え撃つ。「七番勝負」(白土三平)は野犬と野鳥を操る2人の忍者・犬万と宿鳥の対決。勝利した犬万は亀の甲羅のように角質化した皮膚を持つガンダメに敗れるが、真の主人公は忍犬シジマだった。忍者同士の凄惨な死闘とは裏腹に、ホッコリしたラスト・カットに心温まる 「十番勝負」 の白眉である。
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- 著者:堀江 卓 / 藤子 不二雄 A / 松本 零士 / 古城 武司 / 桑田 次郎 / 一峰 大ニ / 白土 三平 / 小沢 さとる / 石ノ森 章太郎 / 横山 光輝
- 出版社:秋田書店
- 発売日:1966/09/26
- メディア:コミック(サンデーコミックス)
- 内容:徳川家康の大阪城総攻撃を前に、影の存在たる忍者たちが徳川方も豊臣方も入り乱れ、とある巻物の壮絶な争奪戦を展開する活劇コミックス。その巻物には攻め手側、守り手側いずれにとっても戦いの勝敗を左右する大阪城の抜け穴が絵図面として記されていたのだ
2024-06-01 00:00
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