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マンガの神様の父は? [books]

『神様のお父さん』(本の雑誌社 2023)は「本の雑誌」 に連載中のエッセイ『ユーカリの木の蔭で』(2020)の続編(67篇)で、「明日の友」(婦人之友社)の連載 「本と幸せ」(16篇)と巻末あとがき風の「北村薫の図書室」 と題した「おみやげの鉛筆」も収録されている。小説、随筆、映画、落語、演劇、TVなどの知られざるトリヴィアを本の中から見つけて、驚いたり喜んだりする。ミステリ作家らしく、肝腎肝要なことは掉尾に書いたり(敢えて書かなかったり?)するところが心憎い。謎めいた表題は手塚治虫の父親・手塚粲(ゆたか)氏のこと。表紙カヴァに描かれた微睡む茶トラに惹かれて読んでみましたが、ネコに纏わるエピソードは松本英子の『かけ湯くん 旅する温泉漫画』(河出書房新社 2018)を紹介した 「いい湯だな」 と三島由紀夫が大の猫好きだったという 「ひとつの顔」 ぐらいしかなかった。動物行動学者デズモンド・モリスの 「ねことば」 を捩れば 「作家は猫が好き、兵士は犬が好き」

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神様のお父さん ユーカリの木の蔭で

神様のお父さん ユーカリの木の蔭で

  • 著者:北村 薫
  • 出版社:本の雑誌社
  • 発売日:2023/11/25
  • メディア:単行本
  • 目次:動作 / 天狗になった話 / それとこれ / 予選 / 鷗外の実験 / 話の名人 / 徳田秋声は、こんな風に‥‥ / 和田芳恵は、顔を赤らめて‥‥ / 運命 / 渾身の一冊 / もの言う帯 / 泉鏡花と罪人の門 / 川端康成の突進 / rolling stoneが聞きたい / 海の響をなつかしむ / お疲れさま / 泣く少女 / ついに見つけた​​馬鹿大将いい湯だな / やめられないとまらない / これは...

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