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光陰百年の如く [books]

「本の雑誌 4月号」 の特集 「マジックリアリズムに酔い痴れろ!」 の予想通り、ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』(新潮社 2024)が翻訳刊行から52年の時を経て、6月に初文庫化された。単行本や全集版も出ているのに、なぜか売り切れ店続出という異常事態になっちゃった。特別仕様の 「金スピン」(紐栞)ということで売れているとは思えない。区立図書館の予約者数(9月25日現在)も文京区は173人(所蔵10冊)、豊島区は91人(所蔵5冊)などと凄いことになっている。全集版(2006)の予約者数も数十人に及ぶ。ところがもっと不思議なことがあった。手許にある単行本(1999)の表紙がレメディオス・ヴァロの〈螺旋の路〉(Trasitoen Espiral 1962)だったこと。『百年の孤独』にはレメディオス・モスコテ、レメディオス(小町娘)、レナータ・メレディオスという3人の女性が登場するけれど、メキシコに亡命したスペインのシュルレアリスム画家とは直接関係がないように思われる。新潮文庫のカヴァ装画はヴァロではなく、三宅瑠人。解説は筒井康隆。「読み解き支援キット」 はコンビニで簡単にプリント出来ます(A3サイズ・両面印刷・短辺綴り)

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百年の孤独

百年の孤独

  • 著者:ガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel Garcia Marquez)/ 鼓 直(訳)
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 2024/06/26
  • メディア:文庫(新潮文庫 カ 24-2)
  • 内容:1967年にアルゼンチンのスダメリカナ社から刊行されて以来、世界の名だたる作家たちが賛辞を惜しまず、その影響下にあることを公言している世界文学屈指の名著。現在までに46の言語に翻訳され、5000万部発行されている世界的ベストセラー。「マジック・リアリズム」 というキーワードとともに文学シーンに巨大な影響を与え続けている


百年の孤独

百年の孤独

  • 著者:ガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel Garcia Marquez)/ 鼓 直(訳)
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:1999/08/01
  • メディア:単行本
  • 内容:蜃気楼の村マコンドの草創、隆盛、衰退、そして廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の誰彼に受け継がれた孤独の運命は、絶望と希望、苦悩と悦楽、現実と幻想、死と生をことごとく呑み尽くし……。1967年に発表され、20世紀後半の世界文学を力強く牽引した怒濤の人間劇場が、今、再び幕を開ける

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