骨とボネ(Bonnet) [books]
『人形歌集 骨ならびにボネ』(ステュディオ・パラボリカ 2024)は歌人(小説家)と人形作家、短歌と人形のコラボレーション 「廃鳥庭園」(Jardin Abandonne)の第二集。『人形歌集 羽あるいは骨』(2024)は 「小鳥たちの葬送」 中の〈小鳥に変身する城館勤めの侍女たち〉のイメージを気に入った中川多理が〈物語の中の少女〉シリーズの1つとして作品化した山尾悠子との共著『小鳥たち』(2019)から派生した歌集だった。「羽あるいは骨」 から 「骨ならびにボネ」 という表題になったのは単なる語呂合わせではない。「人ならば骨とボネ(Bonnet)のあひには肉がある 人形には‥‥何があるのだろう」(帯文から)。〈骨のかたちにボネ沿はすれば天蓋と頭蓋のあひに翼ひらきぬ〉「骨ならびにボネ」、〈鳥はおのおの死のきはに飛ぶ空の色をメダイユとして生まれくるといふ〉「眼玉ならびにメダイユ」、〈骨の猫夢みてゐたり亡びたる星より来たる子らの遠足〉「あたまならびにアンテナ」 ‥‥頭からアンテナの生えた動物たちはキメラ・キャットのギュスターヴくんを想わせなくもない。
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2024-11-02 00:01
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