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ありし日の明智恭介 [books]

『屍人荘の殺人』(2017)で、登場早々ゾンビの餌食になってしまった神紅大学三回生・ミステリ愛好会(ミス愛)会長(自称神紅のホームズ)の在りし日の姿を描く短篇集『明智恭介の奔走』(東京創元社 2024)。コスプレ研究部のサークル棟で起きた盗難事件の真相を〈剣崎比留子シリーズ〉と同じく、唯一の会員にして助手(ワトソン役)の葉村譲(俺)が語る 「最初でも最後でもない事件」 。藤町商店街の喫茶〈ポピー〉の主人・加藤久夫(三人称視点)が夢園ビルに隣に建ったボロビルが二千万で買い取られた謎を、明智が 「五十円玉二十枚の謎」 を解く 「とある日常の謎について」。二日酔いで記憶のない明智のズタボロになったパンツが自宅マンション(1DK)のドアロックされた上り框の手前に落ちていた謎を葉村(俺)が解く 「泥酔肌着引き裂き事件」。柳教授の研究室の金庫から期末試験問題の入ったUSBメモリが盗まれたとされる事件を葉村(俺)と明智が解決する 「宗教学試験問題漏洩事件」。探偵事務所の所長・田沼(俺)とバイトの明智(一回生)がマンションの住人たちに不審な手紙が届いた謎を解く「手紙ばら撒きハイツ事件」。

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明智恭介の奔走

明智恭介の奔走

  • 著者:今村 昌弘
  • 出版社:東京創元社
  • 発売日:2024/06/28
  • メディア:単行本
  • 目次:最初でも最後でもない事件 / とある日常の謎について / 泥酔肌着引き裂き事件 / 宗教学試験問題漏洩事件 / 手紙ばら撒きハイツ事件


屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

  • 著者:今村 昌弘
  • 出版社:東京創元社
  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア:文庫(創元推理文庫)
  • 目次:奇妙な取引 / 紫湛荘 / 記載なきイベント / 渦中の犠牲者 / 侵攻 / 冷たい槍 / エピローグ / 解説・有栖川有栖

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