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競売ナンバー49の叫び [books]

『競売ナンバー49の叫び』(サンリオ文庫 1985)はトマス・ピンチョンが1966年に発表した中篇小説。1964年夏、エディパ・マースはカリフォルニアの不動産王ピアス・インヴ ェラリティの遺産執行人に指命されたことを知らされる。バー〈スコープ〉のトイレの壁に喇叭の落書きを見つけたエディパは共同執行人の弁護士メツガー、ロック・グループのザ・パラノイズ(マイルズ、ディーン、サージ、レナード)、精神分析医ヒエリアス博士、科学者ジョン・ネファスティス、ヨーヨーダイン社長のスタンレー・コーテックス、17世紀劇作家リチャード・ウォーフィンガーの『急使の悲劇』、演出家ランドルフ・ドリブレット、ヨ ーヨーダインの社員マイク・ファローピアン、切手蒐集家ジンギス・コーエン、エモリー・ボーツ教授などから情報を得て、ピアスの偽造切手コレクションの背後に隠れている地下郵便組織「トライステロ」の存在に迫るのだが‥‥。ピアス・インヴェラリティとエディパ・マ ースがメキシコ・シティで観た 「レメディオス・ヴァロ展」 の〈大地のマントを織り紡ぐ〉(Embroidering The Earth's Mantle 1961)も象徴的に使われている。

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競売ナンバー49の叫び

競売ナンバー49の叫び

  • 著者:トマス・ピンチョン(Thomas Pynchon)/ 志村 正雄(訳)
  • 出版社:サンリオ
  • 発売日:1985/10/15
  • メディア:文庫
  • 目次:競売ナンバー49の叫び / 解注 / あとがき


競売ナンバー49の叫び

競売ナンバー49の叫び

  • 著者:トマス・ピンチョン(Thomas Pynchon)/ 志村 正雄(訳)
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日:2010/04/10
  • メディア:文庫
  • 目次:競売ナンバー49の叫び / 競売ナンバー49の叫び・解注 / 文庫版訳者あとがき / 殺すも生かすもウィーンでは / 殺すも生かすもウィーンでは・解注 / 解説・巽 孝之


競売ナンバー49の叫び(Thomas Pynchon Complete Collection)

競売ナンバー49の叫び(Thomas Pynchon Complete Collection)

  • 著者:トマス・ピンチョン(Thomas Pynchon)/ 佐藤 良明(訳)
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:2011/07/30
  • メディア:単行本
  • 目次:競売ナンバー49の叫び / 49の手引き / 依拠した先行研究

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