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ブルー・ピンク・ドラゴン [books]

川野芽生の著作が2冊刊行された。『かわいいピンクの竜になる』(左右社 2023)はロリィタ服、人形愛、架空のキャラ香水、トールキンとの出会いと再会、エルフ、ドラゴン、メイク、ヘア・スタイル、ランジェリー、トランスジェンダーなどについて包み隠さず語る。「私は結婚をするつもりがない。恋愛にも、性的関係にも、興味がないどころか嫌悪を覚える」 「男の子にはなりたくないけれど、女の子になりたかった男の子、女の子みたいな男の子には、なりたいと思うことがある」 など、人間よりも人形や妖精や竜になりたいというファッション・エッセイ。『Blue』(集英社 2024)はアンデルセンの「人魚の姫」を翻案した戯曲を上演することになった元女子高校演劇部のメンバーをめぐる物語。宇内瑠美(部長)、滝川ひかり(脚本)、水無瀬樹(王女マルグレーテ)、栗林夏穂(魔女)。人魚姫ミア役を演じる朝倉真砂(正雄)は学内でも 「女子」(トランスジェンダー)として生きていた。3年後、演劇部のメンバーと疎遠となった大学生・眞⾭(真砂)に再演の話が舞い込む。春休みに地元へ帰る駅で待ち合わせていた宇内と滝川、栗林は様変わりした眞⾭の容姿に驚く。

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かわいいピンクの竜になる

かわいいピンクの竜になる

  • 著者:川野 芽生
  • 出版社:左右社
  • 発売日:2023/12/29
  • メディア:単行本(ソフトカヴァ)
  • 目次:少女は従わない / 姫は番わない / 人形は頷かない / 少年は留まらない / ミューズはここにいない / 魔女は終わらない / エルフは眠らない / 妖精に身体はない / 幻獣は滅びない天使は汚れない / ドリュアスは眼に視えない / おわりに


Blue

Blue

  • 著者;川野 芽生
  • 出版社:集英社
  • 発売日:2024/01/17
  • メディア:単行本
  • 内容:割りあてられた「男」という性別から解放され、高校の演劇部で人魚姫役を演じきった。そんな真砂が「女の子として生きようとすること」をやめざるをえなかったのは──。

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