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27 クラブ [books]

「あの子は逝ってしまった。あのバカなクラブの一員になったのよ。ダメだと言ったのに‥‥」(ウェンディ・コバーン)。「27 Club」(2013)とは27歳で鬼籍に入ったミュージシャンたちの死者名簿である。『27 クラブ』(作品社 2021)の著者ハワード・スーンズはブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、カート ・コバーン、エイミー・ワインハウスの6人、特にエイミー(原題:Amy, 27)に光を当てて、なぜ彼らが早世しなければならなかったかを解き明かす。6人それぞれの独立した章立てではなく、「生」 と 「死」 の二部構成。彼らの生涯を時系列順に並列することで、「死の舞踏」 へ申し合わせたように、一丸となって突き進んで行く展開は圧倒的だ。「27クラブ」 に入会したメンバーの死因は「薬物過剰摂取、アルコール依存症、自殺 、殺人、事故死」など様様だが、27歳で死亡する確率が異常に高いという統計学的な裏づけがあるわけではないらしい。巻末に 「27クラブのリスト」(50人)、詳細な 「ソースノート」 と 「索引」 などを併録。

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27 クラブ

27 クラブ

  • 著者:ハワード・スーンズ(Howard Sounes)/ 萩原 麻理(訳)
  • 出版社:作品社
  • 発売日:2021/05/31
  • メディア:単行本
  • 目次:生 27番ゲート出口 / 若きデュオニュソスたち / ダディーズ・ガール / イカレたやつら / 成功 / カートとコートニー、エイミーとブレイク / 度を越す / プレッシャー / 死 水に飲み込まれたブライアン / 朦朧として / 崩壊 / 死の隠れ家 / 一杯だけ、そしてもう一杯 / グラスは空 / 死のダンス / 27クラブのリスト / 謝辞 / 訳者あとがき / ソースノート / ...

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