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ウェインの電気映画 [art]

「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」(The Electrical Life of Louis Wain 2021)を映画館で観た。午前中は晴れていたのに、夕方からは荒れ模様の雷雨というウェイン日和。新文芸坐は全席指定(266席)で、上映日の1週間前から予約可能。予告編前の館内情報で坂本龍一の〈きみについて〉が流れていた。ルイス・ウェイン(Louis Wain 1860-1939)の生涯は父親、妹たちの家庭教師だった妻エミリー、飼い猫ピーター、母親、長妹キャロラインなど身内の死に苛まれているけれど、暗鬱な伝記映画として描かれてはいない。ウェインの躁的なキャラクターと躍動するコミカルなネコたちの絵によって明るく彩られている。ワイド・スクリーンではなく、スタンダード・サイズ(4:3)で撮ったのは絵画の比率と同じにするためで、その効果はウェインの原画をレイアウトしたエンドロールでも顕著となる。主演のベネディクト・カンバーバッチは早口変人のウェインを好演。故郷の石やスカーフの端切れ(妻と長妹の形見)などの小道具も効果的。終映後、駅前公園のネコと旧交を暫し温めた。白黒ハチワレのピーターに負けず劣らず、膝乗り三毛ちゃんも可愛いにゃん。

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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ

  • 監督:ウィル・シャープ(Will Sharpe)
  • 出演:ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)/ クレア・フォイ(Claire Foy)/ アンドレア・ライズボロー(Andrea Riseborough)
  • 配給:キノフィルムズ
  • 公開:2022/12/01
  • 上映時間:111分
  • 内容:君とネコの思い出が、永遠に僕を守ってくれる。夏目漱石にも影響を与え、英国で爆発的な人気を博したネコ画家ルイス・ウェイン。彼を守り続けた妻とネコとの愛の物語

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