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アネモネ回文 [palndrome]

フルネーム回文は難易度が高い。必ずしも上手く出来るとは限らない。上白石萌音(かみしらいしもね)の回文も難儀した。〈帰省、上白石萌歌、鰯。姉・萌音、味わい鴨、鱰(シイラ)沁み懐石〉は、もしかしたら姉・萌音ではなく、妹・萌歌ならば?‥‥と思いついて作った回文である。回文ストーリは姉・萌音のエッセイ集『いろいろ』(NHK出版 2021)所収の「わたしがいた風景〜鹿児島小旅行リポート〜」を参照した。久しぶりに妹・萌歌と一緒に故郷へ帰省した姉・萌音が思い出の場所を再訪したり、祖父母に再会するエピソードを借りた。『いろいろ』には 「踊る」 「視る」 「懐かしむ」 など、動詞を表題にしたエッセイ50篇だけでなく、関係者が彼女のイメージ・カラー(水色・黄色・青色・黒・モスグリーン)を語る「萌音さんの色」、短篇小説「ほどける」まで収録されている。巻末の「足あと、いろいろ」には幼い頃から現在(1998~2021)までの写真や本作りの裏側を見せる「『いろいろ』ができるまで」も掲載されている。彼女のポートレイト(34頁)も挿まれているが、彼女自身が撮ったスナップにはiMac(Photoshop)が写っている。

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いろいろ

いろいろ

  • 著者:上白石 萌音
  • 出版社:NHK出版
  • 発売日:2021/09/25
  • メディア:単行本(通常カヴァ版)
  • 目次:はじめに / エッセイ / わたしの "萌音さんの色" / 掌編小説 / わたしがいた風景~鹿児島小旅行リポート / 足あと、いろいろ /『いろいろ』ができるまで / あとがきにかえて

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